201Q-日々の雑感-

ドラマや映画、小説について、また日々の雑感について書くものです

サマータイムマシン・ブルース視聴にともなう一つの疑問

※「サマータイムマシン・ブルース」及び「Back to the future」のネタバレを含みます。

 

浦安鉄筋家族以来、脚本の上田誠さんブームが来たので、Amzon Primeで「曲がれ!スプーン」と「サマータイムマシン・ブルース」を視聴。

 

今回はサマータイムマシン・ブルースを見ていて思い出した「タイムマシーンで過去に行ったら、過去を変えることはできるのか?もしかしたら過去を変えた結果が現在なのではないか?」という疑問についてつらつらと。

 

さて、今回「思い出した」と書いたのは、ドラえもんに「ドラえもんだらけ」という回を読んだ時にも同じ疑問を持っていたからだ。この回のストーリーはこうだ。のび太に宿題を押しつけられたドラえもんが、2時間後の自分、4時間後の自分、6時間後の自分、8時間後の自分をタイムマシーンで連れてきて解かせる。しかし、終わったと思いきや、因果応報。決まった時間になると、机から過去の自分が現れるわけだ。2時間ごとに過去に連れていかれ、最終的には燃えつきてしまうというわけだ。

この場合は未来の自分に干渉しているが、結局干渉した結果は自分に帰ってきており、しかも逃れることができていない。この時から、過去に干渉しても現在の自分やその周辺を変えることはできないのはという疑問が湧いていたのだ。

 

さて、サマータイムマシン・ブルースは偶然タイムマシンを手に入れた主人公(瑛太)たちが過去に行き、エアコンのリモコンを取りに行こうとする。しかし、佐々木蔵之介演じるホセに「現在の自分が過去の自分を殺してしまったら、現在の自分はいなくなり、結果的に世界は壊れてしまう」と指摘を受け、主人公たちは過去を変えないよう奮闘する。この場合、主人公たちは過去に干渉はできるが、干渉した結果、世界が壊れる可能性があるという前提で行動している。しかし、ビダルサスーンや河童などちょくちょく過去に干渉しているが、現在は変わっていない。

 

一方で、作中にもポスターが出てくる「Back to the future」では、自分が生まれる前の過去に行ったマーティは過去の出来事を変えてしまったがために、自分の存在が危ぶまれている。奔走の結果、自分の存在を取り戻し、現在に戻ったら自分とその周辺がかなり変わっている。この場合は過去に干渉することはでき、その結果現在は変わるという捉え方である。ここから派生して、過去に干渉したら、干渉の結果と適応するパラレルワールドの現在に行くことになるなんて考えた。

 

こればかしはタイムマシーンを作ってみないとわからないのか。

誰か詳しい人、教えてください。あっ、参考になる本があればぜひ読みたいです。

 

「浦安鉄筋家族」

4月11日より、テレビ東京の「ドラマ24時」枠で「浦安鉄筋家族」が始まった。原作は未読だったが、主演:佐藤二朗という文字に思わず惹かれて視聴を決めた。というのも、個人的には佐藤二朗は「33分探偵」や「今日から俺は」に代表される福田雄一作品などで見せる、「登場が少なくても存在感を残す、物語の雰囲気を盛り上げる方に変える」役者というイメージが強い。では、主役だとどのような感じになるのかが気になってしまった。

 

初回のストーリーは、ひょんなことから禁煙を強いられることになった大沢木大鉄(佐藤二朗)がいかに煙草を我慢するか、家族がいかに我慢させるかというドタバタを描いたものである。当初見ていた感想はゴチャゴチャしており、わかりにくいなというものであった。これはそもそもの登場人物の癖の強さ、また彼らを紹介をしながらのストーリー展開、ジオラマやCG(?)の活用などが重なったからではないかと考えている。しかし、最後のシーンはまとまっており、見ていて思わず笑顔がこぼれるものとなっていた。

 

この30分間でシーン毎に醸し出す雰囲気を変えている佐藤二朗の演技には脱帽した。また周りを固めるキャスト陣(水野美紀岸井ゆきの本多力坂田利夫ら)もそれぞれの個性を作品の世界観の中で生かしており、土曜日が来ることが楽しみになる作品だと感じた。

 

サンボマスターが歌うOPも早くフルバージョンで聞かせてほしい。